効率を考えて練習をしていると、知らぬ間に脳も身体も「節約モード」になってしまう時がある。
「メニューの効率」と「身体の使い方の効率」というのは、明確に分離して考えなければいけない。
でないと、練習メニューを効率的にしようとするがあまり、練習そのものでも効率的にこなしてしまい、身体を限界まで痛めつける試みを怖がったり、エネルギーを最大に発散させたりすることを止めてしまう。
演奏では、エネルギーを最大級に発散させることで聴き手とのエネルギーの交流が生まれ、その交流が全体の感動を呼び起こす。
「脳や身体の効率を度外視し、ストッパーを外す」
という練習も、効率的な練習と同じくらい必要。