Column

熱い男

熱き男・中塚武ですが、その熱さが高じて沸点を迎えると、とんでもないことをしでかしてくれます。
特に彼の所有する機械類は、彼の熱の高ぶりに日々ビビっているようです。彼はよく機械を壊したり無くしたりしてしまうのです。
本人は「たぶん自分の身体から微弱な電流が流れていて、機械になんか影響がある」とか言っているのですが、なんのことはない、扱いが手荒なのです。
パソコンのマウスの反応が悪いと、マウスをデスクにガンガン打ちつけたり、携帯の通話状態が悪くなると携帯をそこらにガンガン打ちつけたり、機材に付いているボタンやレバーの調子が悪くなると、だいたい鈍器でガンガンやっています。
また、DJで地方に行ったりすると、だいたい何か忘れて帰って来たり、でかい機材を車のトランクから出してそのまま置き去りにして無くしてしまったこともありました。
先日のアップルストア渋谷のライブでも、演奏の熱が高じて首から下げていたiPod shuffleを吹っ飛ばし、どこかへ行ってしまったらしいです。
通話中電波が悪くてぶん投げて壊した携帯・電話の子機数台、隣の車に幅寄せを仕掛けていたらよそ見して車止めにぶつかり、みごとに大破した車数台、「ありがとう!」とDJ終了後モテモテの喝采の中、有頂天で忘れてきたレコード・CD数十枚、いずれも「微弱な電流」などではなく、本人のほとばしる熱いビートのせいで起こった彼の周辺機器の悲しい末路です。
熱い男はまた「暑い」のも好きらしく、春は遅くまで、秋も早くから暖房を入れ、ついでにストーブも出してヤカンを乗っけて部屋に暑い蒸気を充満させ、これもまた彼の部屋の機材にとってははなはだ迷惑な状態にしてくれます。
今年ももう9月、そろそろ彼の部屋に暖房が入る季節ですね。
ワーカホリックな男にとっては欠かせない周辺機器。武君、ゲームウォッチだけでなく、他の機械にも優しくしてあげてね。

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