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収録曲解説⑱【〇の∞(ゼロの無限)】

18日間の収録曲解説も今日で最後の曲となりました。
お付き合いいただいた皆さま、本当にありがとうございました!



初のベストアルバム『Swinger Song Writer』のラストを飾るのは、本盤唯一の新曲です。
NHK-Eテレ「サイエンスZERO」テーマ曲として今月から使用されています。

タイトル「◯の∞」は、左から右に、ゼロがまるで細胞分裂のように増殖していくさまを表しました。

ホーンセクションのコンダクトは、昨年一緒にコラボレーションアルバム『Big Band Back Beat』を作ったビッグバンド「イガバンBB」のリーダー、五十嵐誠さん。
五十嵐くんとはかれこれ3年の付き合いになりますが、彼の音楽的才能と人間的魅力に大きな尊敬の念を抱いています。何より一緒にいて楽しいんですよね。
彼との出会いは僕の人生にとっても大きな出来事のひとつです。

そしてストリングスは、この10年間ずっと僕にとって大切な存在であり続けているNAOTOくん。
高い音楽性、音楽への姿勢、すべてにおいて卓越した彼は、フィギュアスケーターのような柔軟性と陸上選手のような強靱さを兼ね備えた、素晴らしい音楽家です。



この曲のテーマはタイトル通り、ゼロから無限大の可能性を育むこと。

素養やバックボーンがゼロのまま、中学3年生に貯めたお小遣いでカシオトーンを買って、ただただ好きで始めた音楽。
学生時代、アマチュア時代、そしてQYPTHONEデビュー後もずっと、自分の思った通りの音楽ができずに枕を濡らす日々が続きました。

そんな僕が10年ものあいだ音楽を続けられたのは、皆さんからの応援はもちろん、自分自身が自分を見捨てずに信じ続けることができたからかな、と思っています。

 現時点ではゼロの才能だとしても、自分には無限の可能性があるはず。
 誰に反対されようと、少なくとも自分だけは可能性を信じてあげたい。

僕自身の信念を込めたこの楽曲で、生涯初のベストアルバムを締めくくりたいと思います。

この10年間本当に温かい応援ありがとうございました。
11年目からもこんな感じのユル〜い調子だとは思いますが、今後とも何卒よろしくお願い致します!

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