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収録曲解説④【Café Bleu(with Clementine)】



2004年のソロデビューアルバム『JOY』の1曲目は、それまで何度か一緒に制作活動をしていたクレモンティーヌとともに作ったこの曲でした。

それまでにも彼女のアルバムでフランシスレイの「男と女(Un homme et une femme)」カヴァー、鈴木雅之さんトリビュートアルバム「ガラス越しに消えた夏」での彼女とcobaさんとの3者コラボなどを制作していましたが、僕の名義ではこの曲が初めてのコラボ録音となりました。

その後も彼女のアルバムに僕が参加したり、彼女の娘さんの制作を手伝ったりと、何かと一緒に制作していたのですが、すべて東京⇔パリ間でのデータのやりとりだけだったので、実は直接お会いしたのはこの曲から3年後でした。
お互い会ったこともないまま何曲も遠距離作曲してたなんて、文通みたいでちょっとイイ感じ。

ホーンセクションは、フリューゲルホーン数原晋さん、サックス平原まことさん、トロンボーンFred Simmonsという超大御所のお歴々。よく物怖じしなかったものだと、当時の生意気な自分の頭を小突いてやりたいです。

数原さんが僕のアレンジを気に入ってレコーディング中の空気を柔らかくしてくださったことが、この曲全体の雰囲気を作ったと言っても過言ではありません。ソロデビュー1曲目を彼らの演奏で飾れた僕は幸せ者です。

『JOY』のジャケットは2種類あって、左が代々木公園で撮影した初回盤、右が横浜赤レンガ倉庫で撮影した増刷盤です。ハマっ子の僕としては赤レンガ盤の方が思い入れがあるかな。
ちなみに増刷盤で弾いているオルガンは、スタンド付き(!)のKORG初代BX-3です。

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