僕も生まれてから早32年経っておりますが、さぞや大人になったかと思いきや、図体ばかり大きくなって脳の回路はガキのままですね。自分が子供の頃の30歳なんてものすごく年上のオジサンだったよなあ。それが今や自分が、、、これ以上考えるのはやめておきます。
音楽を生業にして5年経ちますが、この職業に携わってから自分が少しずつ精神的に若返っている気がしてます。単に精神年齢が退行してるだけだったりして。まあ確かに5年前も幼稚な考えしかできない男だったことは間違いないのですが。自分が夢中になれることが一つでもあれば、どんなに年老いてもピュアな青春時代を送ることができるものなんだな、と実感しとります。
この映画の主人公ガープ。彼はすごくピュア。ピュアな男のカッコ悪さ、弱さ、もろさ、ピュアな故にもたらされるあまりに大きな悲哀がスクリーンからこれでもかと迫ってきて、男として息苦しくなる場面が続きます。作品中もっとも不幸な場面ではオリジナル小説にも書かれていない描写もされていて、もうあまりに辛すぎて二度と見られない。
それでも彼は全てを許してしまうんだよなあ。なぜなら自分が弱い男だと自覚しているから。彼は天国でも全てを許していることでしょう。弱い自分を認められるだけの純粋さを持てる男が、実は一番カッコイイ男だと思う。