何を隠そう僕は「国粋」と言っても良いほどの愛国主義者なのですが、単に「日本が好き」という意味ではなくて「自国に誇りを持つことそのもの」が好きなのです。なので、他の国の人がその人自身の国を溺愛していたとしても、むしろそれだけでその人を信用してしまうのですね。みんながそれぞれ自分の故郷に誇りを持っていた方がキモチイイし。身近なものを愛するココロが好きなんです。
QYPTHONE結成時に「このバンドでの海外/日本国内の活動を50:50にする」という目標を決めたことがあったのですが、実際に海外のライブやリリースを続ければ続けるほど「自分たちは日本発の音楽をやっている」という強烈な自負心が必要だと痛感するんです。もう妄想に近いくらい思いこんだりしてね。そうすることでやっと外国人たちは「オ〜!アナタタチハニッポンノオンガクネ」と認知してくれるんですよね。
Hip Hop、R&B、Jazz、Brasil・・・ジャンルは何でも良いけれど、単に本物ソックリな音楽ってだけでは、日本国内だけならば「それこそがインターナショナル!」みたいな錯覚におちいるけれど、日本以外の人々にとってはただの亜流のニセモノ音楽なんですよね。だって本物がその国にあったりするんだもの。そりゃ本物聴くさ。
まったくオリジナルである必要は無いし、個性だけが音楽の本質とも思いません。むしろどこか聴いたような懐かしい感覚も音楽には大切だし。ただ、日本に住んでいて、日本で生活している中でしか持てない感覚、好み、実生活のニオイ。そんな身近な感覚を大事にして音楽を作ること。僕はそんな小さなことをすごく大事にしたいんだなあ。
一番身近なものを大切にすることが実はインターナショナルかも、なんて思いながら、これから年越しそば食べます。以上、朝からそばを喰うための言い訳でした。皆さん、良いお年を〜!!!