ゲームメーカーにも旬というか栄枯盛衰みたいなものがあって、今はやっぱりソニー時代だったりする訳ですね。その前の大きな時代を築いた任天堂は今や独自のキャラクター路線を歩んでたり、マイクロソフトがソニーに立ち向かったりしてますね。たぶんMSが負けるけど。
僕が小学生/中学生だった頃は「ゲーセンではセガ、家庭用では任天堂」っていうのが常識でした。セガはポリゴン格闘ゲームの「バーチャファイター」を作ったかと思えば「プリクラ」を流行らせたりして、それはそれは物凄い勢いだったんです。
そのセガの勢いのキッカケが、デカイ筐体をそのまま操作系に使った「体感ゲーム」シリーズ。そのまんまレーシングバイクの格好をした「ハングオン」から始まって、スペースハリアー、エンデューロレーサー、アフターバーナーなどなど、「いくらかかってんの?」と訊きたくなるようなバブリーなゲームを次々と発表してたんですね。画面も当時珍しい3Dだったりして、もう画面見るだけで「オォ〜!」なんて、ハナ垂らしながらバカガキ丸出しで興奮してたんです。
その中でも僕が完全にハマっちゃったのが自動車ゲームの「アウトラン」。リゾートコースをオープンカーで彼女乗せて走るだけの、今考えるとごくフツーのドライブゲームなんですが、これが当時のバカガキには何だかミョーにオシャレに見えてね。ゲーセンにいるってだけでオシャレなはずがないのに、すっかりオシャレさん気分でゲームしていた恥ずかしい過去を思い出します。そんなにシャレたいならゲームせずに服でも買えよ、ってくらいハマりました。
曲も何だかオシャレでね。ゲームの前にカーステ画面で曲を選べたりして。今聴くと単なるフュージョン系のゲーム音楽なんですが、家帰ってリコーダーで耳コピしたりしてました。ただのゲームオタクのガキですね。全然オシャレじゃねー。
ゲームオーバー時に流れるバラードは今聴いても最高。今度カバーしようかな。