僕は小さい頃から、マンガ家ちばあきお先生が大好きでねぇ。
ちばてつや、ちばあきお、七三太朗。
香港のMr. BOO四兄弟に勝るとも劣らない、日本の誇るマンガ家三兄弟の一人です。
彼は「キャプテン」「プレイボール」と野球マンガが有名なのですが、彼のマンガの真骨頂は野球部分ではなく人間味あふれる丁寧なタッチ。スクリーントーンもあまり使わないところも、ちば兄弟のいいところ。
その中でもぜひ読んで欲しい作品のひとつがこの「ふしぎトーボくん」。
すべての動物と話せる少年と近所の飼い犬たちの友情のお話。
子供の頃って、ちょっとした個性も「他と違うから」という理由で矯正されてしまうけど、実はそれって大人になってからの方が激しいよね。
普段は「個性は大切」と言っている小頭の良い人物にかぎって、他人の個性に出会うと過剰反応するからコワイ。
昭和的な映画を観て即席ノスタルジーに浸るくらいなら、ちばあきお先生の作品を読んで失くしかけたこころを取り戻したいっすね。