ものを創り出す前にまずどうしてもやらないといけないのは、
「多数決の毒を極力排除する」
ということ。
幼いころから人生のさまざまな場面での選択肢を多数決で選んできた、またそう学んできた僕たちにとって、大人になっても問題意識なく多数決の意義を信じてしまっていることが多い。
それらすべてを強い注意力で洗い出して、制作の前にすべて捨てていく。
これは「少数派を選ぶ」ということではない。
少数派を選ぶ意識は、裏を返せば多数決を気にしているということ。
多数でも少数でもなく、自分の思うとおりに事を進める意思を取り戻してから、ようやく制作にとりかかる。
<多数決の毒>
<ものを作る時人の忍耐力>
ものを作る時人の忍耐力は、
アイデアを生み出す時でもない。
他人からの厳しい意見に耐える時でもない。
弛みなく生み続ける時でもない。
言いたいことのすべてを口に出さない忍耐力こそが必要。