Column

Super Size Me / Morgan Spurlock



パソコンやインターネットに完全に毒されている僕の身体は「まっく」と聞けば「あっぷる」と条件反射的に答えるよう子供の頃から躾けられているのですが、一般的には「まっく」といえば「はんばーがー」と答えるように、あめりかのおじさんから教えられている訳ですね。
そんな「あめりかおじさん」の教えに真っ向から逆らう映画が、これまたおじさん本人から送られたものだから、ニッポンの子供たちは混乱をきたし、教育の現場は不登校や学級崩壊が相次いでいるそうです。
この「Super Size Me」は30日間マックだけを食べつつけるドキュメンタリー映画ですが、元Super Sizeで糖尿病予科練に所属していた3年前の僕ならば難なくクリアだったかも。
観る前は僕もご多分に漏れず「一体30日後はどうなるんだろう?」という興味ばかりが先に立っていましたが、観ているうちに今まで知らなかったファストフード産業の実態が晒されていくので、被験者の結果よりも「こんなもの食べさせられていたのか」という驚きの方が強くなっていきます。
映画を観ながら「うーん、マックはもう食べるのよそう」と言ったその口でペヤング食べてました。僕の場合は30日間ペヤングだけでも全然大丈夫な気がします。タイトルは「Square Face Me (邦題:四角い顔)」。

コメントをどうぞ

ぴったりはまるの本 / 佐藤雅彦+ユーフラテス



根っからのゲーマー気質である僕は、遊びやゲームのルールを考えるのが大好きで、小学校の時には毎月のように新しい遊びを考えてはクラスメートと試し遊びしてみるという、ヒマな時間が有り余っている小学生ならではの生活スタイルを貫いていたものです。職員室では「中塚は遊びの天才だ」とまで噂されていたのですが、いい大人になってもその気質を引きずる今となっては、遊びすぎて「天災」に成り下がっています。
そんな気質を持つ僕にとって、よく取材等でライバルや憧れの人を挙げろと言われても誰一人としてミュージシャンを思いつかないんですね、音楽家のくせに。それよりも、別の肩書きを持ちつつ面白いゲームを作った人物に憧れと羨望を抱いてしまうのです。Psy-sの松浦雅也氏(「パラッパラッパー」作者)や糸井重里氏(「MOTHER」シリーズ作者)などには憧れや羨望などではなく、憎たらしくてワラ人形を作りたいくらいであります。
そんな僕の「五寸釘リスト」には「I.Q.」というゲームを作った佐藤雅彦氏も当然入っております。古くは超売れっ子CMプランナーとして、最近では「ピタゴラスイッチ」の企画者としてもおなじみの、日本を代表する「遊びクリエイター」のひとり。「I.Q.」に至っては「夢の中でルールを思いついた」なーんて天才肌なコメントを言ってのけており、天災肌の僕としてはそれだけで悔しいのですが、このゲームがまた面白くてイヤんなっちゃう。
彼の書く本も変わっていて、企業CMポスターを勝手に考えて作った「勝手に広告」や、世界一長い本「Fが通過します」など、まさにアイデア一発勝負の本が多くてどれも最高。
その中でも可愛くて笑えるのが「ぴったりはまるの本」。家にある日用品の輪郭だけが延々と描かれていて、そこに何かがピッタリはまる、という本。「よくこんなアイデア一発が本になるなあ」と、そのくだらなさに呆れつつもニヤケてしまう。
くだらなくて、笑えて、ポップ。うわぁ、僕の音楽そのままやんけ。

コメントをどうぞ

謹賀新年2007!!

新年明けましておめでとうございます!
昨年中は、そりゃもう色々とありまして、おかげさまで2ケタのタイトルをリリースすることが出来ました。がんばったよ、タケちゃん。途中から自分自身でもリリースの頻度についていけず「え?もうあれ発売してるの?」みたいな。本当に皆さんの懐を痛め続けることばかりでまったく心苦しく思っている次第ですが、今年も同じようなペースで行こうかな?なんて、全然反省の色が見られない様子の中塚武です。
おかげですっかり本業である文筆業がおろそかになってしまい、このコラムもなかなか筆が進まない状態ではありましたが、今年は「作家・中塚武」の面目躍如とばかりに、なるべく頻繁に更新していき、しょこたんに並ぶ「ブログの帝王」となろうと画策しております。もちろんブログ初の直木賞受賞も視野に入れております。
新年早々下らないご挨拶となってしまいましたが、僕の場合は下らないのは新年に限ったことではないのでどうかご容赦のほどを。
僕はと言えば、本日元旦よりCount Down JapanでDJをしつつもすぐにレコーディングのスタジオが入っていたりして、あまりお屠蘇気分を味わえないのです。でもお酒を年がら年中飲んでいれば似たようなものですね。しかし新年から「カウントダウン」って何だか良い響きだな。「今年も残すところ364日!」なんて叫んでみようかな。

コメントをどうぞ